連休はどこにも行かないでラックとボーっ・・・
メールアドレス偽装と書くと聞こえが悪いが、転送とはある意味で偽装だ。
ホームセンターで包丁を買うのは合法だが、その包丁を使ってあじを三枚におろすのではなく人間を三枚におろしてしまったら違法である。
同じようにメールのFromを書き換えても合法だが、そのFromに実在する人物や会社等が使うアドレスを使ってスパムを送信する事は違法である。
私はメールのFromを書き換える行為が低レベルではあるが偽装と呼ぶものだと理解している。もちろんToやその他のヘッダ等を書き換えれば書き換えるほどそのレベルは上がる。
私は現代人のメール病を深刻化させている一つの原因に、PCにはコレで携帯にはコレと複数のアドレスを持っているということがあげられると思います。
そこで今回提案したいものがメールアドレス偽装と呼ばれる方法です。この情報を応用すればメールに関する色々な病気を治療するのに役立つと思われます。
携帯電話のメールアドレスはキャリアが変われば変わってしまうし、自分の慣れたスパムフィルターを使う事が出来ない。
そのような点を解決するサブアドレスを提供するサービスはあるが、もし自分がメールサーバを持っているのならそのようなサービスを利用する事は有料であれば金の無駄遣いです。
そこで今回は携帯電話のメールアドレスをPCのメールアドレスに偽装する等に使える簡単な方法を紹介致します。必要な条件はPostfixでメールサーバを運用している事です。
Postfixを使ったメールアドレスの偽装は簡単です。
設定ファイルの以下の周辺の関連をチェックすると簡単に出来ます。
参考リンク:Postfix設定パラメータ
/etc/postfix/main.cf
local_header_rewrite_clients = static:all
canonical_classes = envelope_sender, envelope_recipient, header_sender, header_recipient
canonical_maps = hash:/etc/postfix/canonical
sender_canonical_classes = envelope_sender, header_sender
sender_canonical_maps = hash:/etc/postfix/sender_canonical
recipient_canonical_classes = envelope_recipient, header_recipient
recipient_canonical_maps = hash:/etc/postfix/recipient_canonical
とりあえずこの設定だけ見ておけばFrom等の書き換えは十分できます。
では自分の携帯アドレスを偽装して携帯電話でメールを送る例を考えてみましょう。
まずは送信ヘッダの偽装です。sender_canonicalを使用します。
自分の携帯アドレスを自分の偽装アドレスに書き換えて、相手の携帯アドレスを転送用の相手のアドレスに書き換えます。
送信に携帯会社のサーバを使ったら偽装は出来ません、そこで転送用の相手のアドレスを用意することによって自分のサーバ経由で相手の携帯電話にメールを送ります。
/etc/postfix/sender_canonical
自分の携帯アドレス 自分の偽装アドレス
相手の携帯アドレス 転送用の相手のアドレス
次は受信ヘッダの偽装です。recipient_canonicalを使用します。
送信とは逆のことをしていますが、自分の偽装アドレスを自分の携帯アドレスに直す必要はないですね。
/etc/postfix/recipient_canonical
転送用の相手のアドレス 相手の携帯アドレス
そして転送です。virtualを使えば簡単に出来ます。
参考記事:Google AppsしたらPostfixのバーチャルドメインでorz
/etc/postfix/virtual
転送用の相手のアドレス 相手の携帯アドレス
自分の偽装アドレス 自分の携帯アドレス
最期にpostmapコマンドとPostfixのリロードを忘れずに。
メールアドレスを偽装したい相手にメールを送りたい場合は、まず転送用の相手のアドレスにメールを送り自分の携帯アドレスを偽装アドレスにヘッダを書き換えます。そして相手の携帯アドレスにそのメールを転送します。
相手はそのまま返信するとFrom(自分の偽装アドレス)に返信しますが、その返信メールのFrom(相手の携帯アドレス)を転送用の相手のアドレスに変えておけば、自分がそのまま返信してもまた自分のアドレスを偽装できます。
と、偽装偽装と言っていますが携帯でサブアドレスが持てるサービスはこれとやっている事は基本的に変わりません。聞こえは悪いが立派な偽装です。
しかし、他人の携帯電話のアドレスに偽装してメールを送信する等は絶対にやったらいけません。
大人とは、三枚におろす方法は知っているが三枚におろさないことができる人を言うのです。
今回のこの方法は極々初歩的なメールヘッダ偽装の方法で、ちょっと知識があればすぐに見破る事が出来ます。メールについてより詳細に巧妙に偽装する方法はあるのですが、それは私は三枚におろさない大人なので・・・この件はこれにて一件落着であります。